打ち上げロケットの安全衛生対策
2023/09/13
先週のロケット打ち上げ成功から早1週間。
前回書いたように、今回は打ち上げロケットに関する地上安全計画・飛行安全計画の安全衛生対策を書いてみようかなと思ったのですが
さすがに量が多すぎて要約しきれない感が出てきました。
参考にした資料は2018年10月29日に打ち上げた「H2Aロケット40号の打ち上げに関わる安全対策について(調査審議結果)」です。
ザックリ書くと、いろんな資材や化学物質を運搬したり組み立てたりして射場周辺の警戒区域を設定し発射に至ったあとは発射台の撤去処置、
飛行・航空中の落下物があらかじめ計算して定めてあった落下限界線内に落ちるように注視しつつ再突入飛行作業の安全確保といった内容でした。
ただそれぞれの工程に基準と要領があり、搭載している機器に関しても同じように基準と要領があり、設備それぞれにも安全対策と基準があり・・・と
安全対策の調査審議結果だけで94ページもありました。
実際の業務に携わっている方は危険予測をしているだけで気が狂ってしまうのではと思いながら一読しましたが、
それでも安全管理体制内の統括安全衛生責任者と安全衛生責任者は建設業と同じなんだなと思うところがあったりと小さいながらも発見がありました。
ちなみにロケット打ち上げ執行は三菱重工が、打ち上げ安全監理業務はJAXAが行ったということでした。
ロケットの打ち上げに対して憧憬の念は強くなりましたが、安全監理に関してはただただ尊敬といったところでした。
・・・文字数が多いわりに薄い内容になってしまいましたが、今後もめげずにブログを綴っていこうと思います。